確定申告の時期が近づいてきました。初めて確定申告をする方にとっては、何をどうすればいいのか不安なことも多いはずです。この記事では、確定申告の基本から具体的な手順まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
目次
– 確定申告とは？基本的な知識を押さえよう
– 確定申告が必要な人・不要な人
– 確定申告の期間と締め切り
– 確定申告の手順（具体的な流れ）
– 確定申告に必要な書類リスト
– よくある質問と注意点
確定申告とは？基本的な知識を押さえよう
確定申告とは、1年間（1月1日から12月31日まで）の所得と税額を計算し、納めるべき税金を確定させる手続きです。主に所得税の精算を行いますが、場合によっては還付（払い戻し）を受けられることもあります。
なぜ確定申告が必要なの？
給与所得者の多くは年末調整で税金の精算が完了しますが、次のような場合は確定申告が必要になります。
– 副業収入がある
– 医療費控除を受けたい
– 住宅ローン控除を受けたい
など
確定申告が必要な人・不要な人
確定申告が必要な人
– 給与収入が2,000万円を超える人
– 給与以外の所得が20万円を超える人
– 副業収入がある人
– 不動産収入がある人
– 退職金を受け取った人
– 事業所得がある人（個人事業主など）
確定申告が不要な人
– 給与所得のみで年末調整済みの人
– 給与以外の所得が20万円以下の人
– 公的年金等の収入金額が400万円以下で、その他の所得が20万円以下の人
確定申告の期間と締め切り
2025年の確定申告期間
– 申告期間：2025年2月17日（月）～3月1７日（月）
– e-Tax：24時間利用可能（メンテナンス時間を除く）
– 税務署窓口：平日8:30～16:00
※土日は原則休業ですが、期間中の日曜日に限り、一部の税務署で対応している場合があります。
確定申告の手順（具体的な流れ）
STEP1：必要書類を集める
– 源泉徴収票
– 各種控除証明書
– マイナンバーカードまたは通知カード
– 身分証明書
– 印鑑（税務署に行く場合）
STEP2：申告方法を選ぶ
1. e-Tax（オンライン）での申告
– マイナンバーカード方式
– ID・パスワード方式
2. 税務署での申告
– 直接持参
– 郵送
STEP3：申告書を作成する
1. 所得の計算
2. 所得控除の計算
3. 税額の計算
4. 還付金または納付税額の確認
STEP4：申告書を提出する
– e-Taxの場合：オンラインで送信
– 税務署の場合：窓口提出または郵送
確定申告に必要な書類リスト
基本的な必要書類
– 源泉徴収票
– マイナンバーカードまたは通知カード
– 本人確認書類（運転免許証など）
– 印鑑（税務署提出の場合）
控除に応じて必要な書類
– 医療費控除の明細書と領収書
– 生命保険料控除証明書
– 地震保険料控除証明書
– 住宅ローン控除の各種証明書
よくある質問と注意点
Q1：確定申告は初めてですが、自分でできますか？
A：e-Taxの確定申告書作成コーナーには、画面の案内に従って入力するだけで申告書が作成できる便利な機能があります。初めての方でも安心して利用できます。
Q2：還付金はいつ頃もらえますか？
A：e-Taxでの申告の場合、早ければ3週間程度で還付金が振り込まれます。書面での申告の場合は、1～2ヶ月程度かかることがあります。
Q3：確定申告を間違えた場合はどうすればいいですか？
A：申告内容に誤りがあった場合は、「修正申告」または「更正の請求」を行うことができます。
まとめ
確定申告は一見複雑に見えますが、手順を踏んで準備を進めれば問題なく完了できます。特に初めての方は、以下の点に注意して進めましょう。
1. 早めの準備を心がける
2. 必要書類を確実に集める
3. 分からないことは税務署に相談する
確定申告の締め切りに余裕をもって取り組み、必要な書類をしっかりと準備することで、スムーズな申告が可能です。不安な点がある場合は、税務署の窓口や電話相談窓口を利用することをお勧めします。
※本記事の内容は2025年1月時点の情報です。最新の情報は国税庁のホームページでご確認ください。
