株式投資を始める人が年々増えています。スマートフォンで手軽に取引ができるようになり、少額から始められることも後押しとなっているでしょう。しかし、準備不足のまま投資を始めることで、思わぬ失敗をしてしまう人も少なくありません。
今回は、投資初心者が特に注意すべき5つの落とし穴についてご紹介します。これらを知っておくことで、より賢明な投資判断ができるようになるはずです。
1. 「値上がり益」だけを見て投資を始める
多くの初心者が「株価が上がっているから買おう」という考えで投資を始めます。しかし、これは非常に危険な考え方です。
すでに大きく値上がりした株式は、そろそろ天井に近づいている可能性があります。投資を始める際は、その企業の財務状況、事業モデル、将来性などをしっかりと分析することが重要です。
2. 分散投資を怠る
「この銘柄は絶対に儲かる!」と確信して、一つの銘柄に集中投資してしまう人がいます。しかし、どんなに優良な企業でも、予期せぬ事態で株価が大きく下落することがあります。
投資の基本は「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉の通り、複数の銘柄や業種に分散させることです。ETFやインデックスファンドの活用も、分散投資の有効な手段となります。
3. 感情的な売買判断
株価が下がると焦って売ってしまい、上がると欲が出て買い増してしまう—これは多くの投資家が陥る心理的な罠です。
投資は冷静な判断が必要です。事前に投資方針を決め、それに従って行動することが重要です。含み損を抱えた時こそ、冷静な判断が求められます。
4. 借金をして投資する
「必ず儲かる」と考えて、借金をして投資する人がいます。しかし、株式投資には必ずリスクが伴います。借金での投資は、万が一の場合に生活を破綻させかねません。
投資は、あくまでも余裕資金で行うべきです。生活に必要な資金や、緊急時の備えは別途確保しておく必要があります。
5. 手数料やコストを軽視する
売買手数料、税金、為替手数料(外国株の場合)など、投資にはさまざまなコストがかかります。これらを考慮せずに投資を始めると、予想以上に利益が目減りしてしまいます。
特に短期売買を繰り返す場合は、取引コストが大きくなりがちです。投資期間や取引頻度を考慮し、コスト計算をしっかりと行いましょう。
まとめ
株式投資は、長期的な資産形成の手段として非常に有効です。しかし、安易な考えで始めると、大きな損失を被る可能性があります。
上記の落とし穴を理解し、十分な準備と知識を身につけた上で投資を始めることをお勧めします。また、投資を始めた後も、継続的な学習と情報収集を怠らないことが、成功への近道となります。
*本記事は投資助言ではありません。投資は自己責任で行ってください。